山開(読み)やまびらき

精選版 日本国語大辞典 「山開」の意味・読み・例文・類語

やま‐びらき【山開】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山道をひらくこと。初めて山道をつくること。
  3. その年に初めて登山者に山を開放すること。また、その日。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「世語に山開(ヤマビラキ)といふ事あり、富士大峰・三嶽・大山などの高山に、初めて登る日をいへり」(出典随筆松屋筆記(1818‐45頃)八三)
  4. 江戸時代、江戸深川富岡八幡宮の境内永代寺で三月二一日、弘法大師御影供を修行し、この日から二八日まで、山門を開いて林泉を見物させたこと。
    1. [初出の実例]「春は八幡の山開(ヤマビラ)きに艷色をくらべ」(出典:洒落本・風俗七遊談(1756)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android