山陵奉行(読み)サンリョウブギョウ

世界大百科事典 第2版の解説

さんりょうぶぎょう【山陵奉行】

歴代山陵(天皇陵)を修復・管理した江戸幕府末期の職名。1862年(文久2)宇都宮藩主戸田忠恕(ただひろ)は家老間瀬和三郎忠至(ただゆき)や県信緝(のぶつぐ)の策を受け,幕府に勤王翼幕を趣旨とする山陵修復を建白した。同年10月間瀬は山陵奉行に任ぜられ,諸太夫格となった。以後戸田大和守と改名して二百人扶持,次いで万石以上格となり,66年(慶応2)1万石で大名に列し,67年には若年寄を兼帯した。この間,山陵の実地調査や神武天皇陵等の修造に当たった。

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大辞林 第三版の解説

さんりょうぶぎょう【山陵奉行】

江戸幕府の職名。1862年設置。山陵の修補・管理をつかさどった。

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世界大百科事典内の山陵奉行の言及

【陵墓】より

…1697年(元禄10)幕府は管理の行われなくなった諸陵の探索を行い,陵に垣を設けてその管理監督を所在地の知行藩または幕府出先機関に行わせた。諸陵探索の集大成である幕末の修陵が一段落すると,幕府は1864年(元治1)2月山陵奉行を設置して,諸陵の管理業務をその支配下に移し,65年各陵に取締,長,長格守戸,守戸などを任命し,組合を組織させて現場管理を行わせた。明治政府は,業務の統括を神祇官諸陵寮,神祇省,教部省,内務省,宮内省,宮内省諸陵寮へと移したが,現場管理は幕末の制度が継続された。…

※「山陵奉行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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