日本歴史地名大系 「岡口村」の解説 岡口村おかぐちむら 佐賀県:東松浦郡浜玉町岡口村[現在地名]浜玉町大字岡口玉島(たましま)川の右岸と浮(うき)岳山麓の間の平坦地で、五反田(ごたんだ)村の北西にある。大宰府から松浦郡衙への古代官道沿いの村といわれる。元和検地帳に村名がみえる。村内に岡口古墳がある。また凉殿(すずみどの)神社・天満宮・岡(おか)神社がある。北向山覚応(かくおう)寺は浄土真宗本願寺派の寺で、慶安二年(一六四九)建立。中世、草野氏が創立した畳石山天沢(てんたく)寺があったが、天正年間(一五七三―九二)戦火で焼失して寺跡のみ残る。字今川(いまかわ)の玉島川堤に関(せき)神社という祠がある。「松浦古事記」によると、弘安八年(一二八五)松浦郡梅豆羅(めずら)の里に関清治という長がいた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報