岡持ち(読み)おかもち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岡持ち」の意味・わかりやすい解説

岡持ち
おかもち

食物戸外へ持ち運ぶのに用いる桶(おけ)の一種手桶のように桶の2か所の取っ手に横木を渡し、手で持ち歩けるようにしているが、岡持ちは普通、手桶よりも広く浅くつくり、その上に蓋(ふた)をつけたものである。江戸時代物見遊山などには、塗り物のものが用いられたが、多くのものは白木づくりで、また、形には円形楕円(だえん)形、角形などがある。一般には、さかな屋、すし屋うなぎ屋などの出前に使用されてきたが、現在はあまりみられなくなった。

[宮本瑞夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む