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 おけ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


おけ

木製円筒状の容器。麻笥が原義で,もとは紡いだ麻糸を入れる器をさしたが,その後家庭の各種の作業のための用具として用いられるようになった。台所の炊事作業用の米とぎ桶,洗い桶,手桶,暖をとるための火桶,入浴のための風呂桶,あるいは水などを運搬するためのにない桶などがある。

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デジタル大辞泉の解説

お‐け〔を‐〕【×桶/×笥】

2が原義》
(桶)細長い板を縦に円形に並べて底をつけ、たがで締めた筒形の容器。「手―」「洗い―」
(麻笥)紡いだ麻糸を入れる容器。檜(ひのき)の薄板を曲げて作る。
「娘子(をとめ)らが―に垂れたる続麻(うみを)なす長門の浦に」〈・三二四三〉

とう【桶】[漢字項目]

人名用漢字] [音]トウ(漢) [訓]おけ
〈トウ〉おけ。「鉄桶湯桶(ゆとう)
〈おけ〉「棺桶手桶
[難読]担桶(たご)面桶(めんつう)

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百科事典マイペディアの解説

桶【おけ】

木製の円形容器。細長い板を縦に並べ,竹や金属の箍(たが)で締め,底をつけた結桶(ゆいおけ)と,木材を薄く割裂したものを円筒形に巻き,合わせ目をサクラやカバの皮の紐で縫い合わせた曲物(まげもの)桶がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

おけ【桶】

木製円筒の容器。曲物(まげもの)桶と結(ゆい)桶とがある。どちらもスギ,ヒノキサワラなどが使われるが,曲物は片木(へぎ)に割裂したものを円筒形に巻き,合せ目をサクラやカバの皮の紐で縫い合わせ,底をつけたものである。一方結桶は鉈で割って作った短冊形の側板を円筒形に並べて竹などの箍(たが)でしめ,底を入れたものである。なおこの場合側板の木取り法には板目取りと柾目取りとがあり,板目取りは丈夫で水も浸透しないため漬物桶や水桶などに用い,柾目取りは目が揃ってきれいなので飯櫃やすし桶,手桶などに用いる。

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食器・調理器具がわかる辞典の解説

おけ【桶】

木製で円筒形の容器。杉・檜(ひのき)などの板を縦に並べて底をつけ、箍(たが)でしめたもの。こんにちでは、同様のプラスチック製などの容器もいう。◇古く、麻の皮を裂いて作った糸(麻(お))を入れるうつわ(笥(け))をいった「麻笥」から転じたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


おけ

木製で円筒形の容器の総称。コガともいう。桶は績麻(うみお)(紡いだ麻糸)を入れる麻笥(おけ)の意で、古くは、ヒノキの薄板を曲げてサクラ、カバの皮でとじ、底板をつけた(わげおけ)であった。今日みるような細長い板を円筒形に並べて、箍(たが)で締め、底板をつけた構造になったのは、室町時代になってからである。桶は桶側(おけがわ)、箍、底板(そこいた)の3部からなり、一般に蓋(ふた)は用いないが、特殊の用途のものには蓋があり、この蓋板の固着したものをとくに樽(たる)とよんで区別している。桶の材料には、桶側および底板ともに、主としてスギ、ヒノキ、サワラなどが用いられ、酒、しょうゆ、みそなどの液体や塩分の浸透を防ぐ目的のものには板目(いため)を、その必要のないものには木目(もくめ)の美しい柾目(まさめ)の板を使った。桶側は特殊な丸鉋(まるがんな)を用いて削り、タケの合釘(あいくぎ)でつなぎあわせて、箍をかけた。箍は古くからタケが用いられたが、明治以後、金属製のものが用いられるようになり、ことに銅製はアカタガとよばれて愛好された。
 桶には、その形状、用途によって多くの種類、さまざまな名称があるが、たとえば、典型的な円筒形の桶には、入浴用の小桶、炊事用の米とぎ桶、洗い桶、漬物桶から棺桶、醸造用の大桶まで大小ある。ご飯を入れる飯櫃(めしびつ)は蓋付きであるが、これも一種の桶である。浅い円形の桶には半切(はんぎり)桶があり、洗濯用の盥(たらい)も一種の桶である。楕円(だえん)形の桶には、浅い小判なりのとめ桶や半台(はんだい)(板台)、深い風呂(ふろ)桶などがある。桶の1か所に取っ手をつけたものを片手桶、2か所の取っ手に横木を渡したものを手桶という。手桶より広く浅く食物の持ち運びに用いられる岡持(おかも)ちも桶の一種である。横木のかわりに縄やタケなどのつるをかけたものに飼葉(かいば)桶や担い桶がある。釣瓶(つるべ)(釣桶(つりおけ))は小形の手桶の取っ手の横木が回転式で、これに竹竿(ざお)あるいは縄がつけられたものである。桶は酒、酢、しょうゆ、油など液体商品を入れて、密封し、貯蔵し、輸送する必要から桶結(おけゆい)技術の発達を大いに促した。しかし現在では、金属製の容器やタンクなどの使用により、桶類の使用はほとんどみられなくなりつつある。[宮本瑞夫]
『宮本馨太郎著『めし・みそ・はし・わん』(1973・岩崎美術社)』

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世界大百科事典内のの言及

【桶屋】より

…桶や樽をつくる職人。桶結師(おけゆいし)とか桶大工ともいわれた。…

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