岡本素光(読み)オカモト ソコウ

20世紀日本人名事典 「岡本素光」の解説

岡本 素光
オカモト ソコウ

明治〜昭和期の僧侶(曹洞宗) 駒沢大学総長



生年
明治31(1898)年10月8日

没年
昭和53(1978)年8月22日

出生地
鳥取県東伯郡

学歴〔年〕
曹洞宗大学〔大正14年〕卒,駒沢大学仏教学科〔昭和6年〕卒

学位〔年〕
文学博士〔昭和36年〕

経歴
明治44年桂養寺渡辺月俊について得度、大正15年曹洞宗研究生、昭和6年駒沢大学講師となり、11年新設の道憲寮寮監を兼務。16年駒沢大学教授、同予科長、23年文学部教授。39年同大学分校設置により、駒沢大学北海道教養部長、同付属岩見沢高等学校校長、40年岩見沢駒沢短期大学学長、50年駒沢大学副学長、同年9月から総長となった。この間43年には教育事情視察のため欧米渡行。また真如寺住職、曹洞宗宗学研究所指導教授、同教化研修所主任講師などを歴任した。スピノザニーチェ、あるいは禅に関する多くの論文があり、著書に「哲学への途」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡本素光」の解説

岡本素光 おかもと-そこう

1898-1978 明治-昭和時代の僧,宗教哲学者。
明治31年10月8日生まれ。曹洞(そうとう)宗。明治44年鳥取桂養寺の渡辺月俊について得度。昭和16年母校駒沢大の教授となり,50年総長に就任。この間,千葉の真如寺などの住職をつとめた。昭和53年8月22日死去。79歳。鳥取県出身。号は天室。著作に「維摩経講話」「哲学への途」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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