20世紀日本人名事典 「岡本静太郎」の解説
岡本 静太郎
オカモト シズタロウ
昭和期の陶工 酒津焼4代目当主。
- 生年
- 明治30(1897)年10月23日
- 没年
- 昭和45(1970)年5月23日
- 出生地
- 岡山県窪屋郡中洲村(現・倉敷市)
- 別名
- 号=陶太,仁静
- 経歴
- 酒津焼2代目当主・岡本嘉蔵の次男として生まれる。長じて自らも陶工となり、陶太の号で朝鮮高麗風の青磁や象眼を制作した。昭和4年には兄の賢二と共同で倉敷市酒津の兜山山麓に三連房の小窯を建造。7年以降、柳宗悦、浜田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチといった民芸運動の指導者たちが相次いで彼の窯を来訪、その影響により民芸風の焼き物を作るようになった。15年兄から譲られて酒津焼4代目当主となり、仁静に改号。主に花器・香道の用品・日常生活品の制作を手がけ、戦後は、窯を兜山山麓から酒津水門に移し、活動を続けた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報