岡谷道
おかやみち
伊那往還は松島宿(現箕輪町)北方の追分において東西に分れる。西は宮木・小野宿(ともに現辰野町)を経て中山道塩尻宿(現塩尻市)に達し、東は平出宿(現辰野町)・岡谷宿(現岡谷市)を経て中山道に合して東方下諏訪宿(現下諏訪町)に通ずる。
岡谷道はこの下諏訪・松島間で、伊那往還の一部である。諏訪では伊那道あるいは伊那路とよび、伊那では岡谷道あるいは諏訪路とよんだ。現岡谷市東堀の分岐点にある寛政三年(一七九一)建立の道標には「右中仙道 左いなミち」とあり、現箕輪町追分の寛延二年(一七四九)建立の道標には「右すハみち 左まつもと道」ときざまれている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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