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平出 ヘイシュツ

4件 の用語解説(平出の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

へい‐しゅつ【平出】

文中に天皇や高貴な人の名・称号などを書くとき、敬意を表すためにその文字から行を改め、前の行と同じ高さに書き出すこと。平頭抄出。→闕字(けつじ)

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

へいしゅつ【平出】

律令国家の公文書の記述中に,天皇・皇后・皇祖等を示す語があるとき,文章を改行してその語を行の先頭に置き,敬意を表す記述方法。律令国家の公文書(公式様文書)の様式等を制した公式令に定められている。同令には,平出のほか皇太子・中宮の称号あるいは天皇の行為を示す語について,その1~数字分上を空ける闕字(けつじ)の方法も定められている。中世では,この平出,闕字は,公式様文書ばかりでなく,書札様文書にも使用され,平出はもっぱら院宣・綸旨の院・天皇の仰せを表す〈院宣〉〈院〉〈御気色〉〈天気〉〈綸旨〉等にのみ用いられ,文書としての院宣・綸旨,その他〈奏聞〉〈天裁〉〈禁裏〉等の語,あるいは皇太子・親王・摂関を示す語には闕字が用いられている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

へいしゅつ【平出】

文書中で尊敬すべき人の名や称号を書くとき、敬意を表すために行を改めて前の行と同じ高さから書き出すこと。平頭へいとう抄出。 → 擡頭たいとう闕字けつじ

出典|三省堂
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世界大百科事典内の平出の言及

【闕字】より

…すなわち大社や陵の名および乗輿,車駕,詔書,勅旨,明詔,聖化,天恩,慈旨,中宮,闕庭,朝庭,東宮,皇太子,殿下などの文字がそれである。なお令には闕字よりさらに丁寧な平出(へいしゆつ)という方法を定めている。これは皇祖,皇祖妣,皇考,皇妣(天皇の祖父母と父母),先帝,天子,天皇,皇帝,陛下などの文字や天皇の諡(おくりな)は,次の行の行頭に書くもの。…

【擡頭】より

…文章中において,高貴な人の称号・行為に関する語に対して,敬意を表すためにとる記述形式の一つで,敬意を表すべき語で改行すると同時に,他の行よりも1~2字ほど高いところから書き出す方法である。このような記述形式には,擡頭のほか,その語の上を1字ないし数字分空ける闕字(けつじ),その語が行の途中に出たらその語を行の最上にするため改行する平出(へいしゆつ)がある。闕字,平出は,律令国家の公文書の様式等を制した公式令にも定められ,古代・中世・近世を通じて公私の文書・記録類に使用された。…

※「平出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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