岡遺跡(読み)おかいせき

日本歴史地名大系 「岡遺跡」の解説

岡遺跡
おかいせき

[現在地名]栗東町岡

金勝こんぜ川が草津川に合流する地点東側の微高地上に立地。隣接して五世紀後半の地山じやま古墳がある。昭和六一年(一九八六)の発掘調査によれば、遺跡は三時期にわたっており、その中心をなす七世紀後半期の遺構は堀により東・北・南の三区画に分れ、各区画内には規則性をもった掘立柱建物の配置が確認されている。東区は南辺中央に二間×四間の南門とその両側に二間×六間の東西棟の長廊状建物を配する。南門を入ると前方に空間地が広がり、その中央北寄りに桁行四間×梁間八間の東西棟の大型建物(正殿)がある。これを取囲むように北および東西に長廊状建物(梁間二間×桁行一六―一九間)があり、全体として半町四方の郭を構成している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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