岡部嶺男(読み)オカベ ミネオ

20世紀日本人名事典 「岡部嶺男」の解説

岡部 嶺男
オカベ ミネオ

昭和期の陶芸家



生年
大正8(1919)年10月3日

没年
平成2(1990)年9月4日

出生地
愛知県瀬戸市

旧姓(旧名)
加藤

学歴〔年〕
瀬戸窯業学校〔昭和12年〕卒,東京物理学校〔昭和15年〕中退

主な受賞名〔年〕
日展特選・北斗賞,プラハ国際陶芸展グランプリ,日本工芸会奨励賞

経歴
青磁・織部の分野で当代随一と評価された加藤唐九郎長男。昭和12年瀬戸窯業卒業後、1年間父のもとで製陶業に従事。翌年単身で上京、東京物理学校に入学、また本郷研究所にも通う。しかし父から度々家に呼び戻され、“古瀬戸”の習作をする。15年応召。22年復員すると独立して製陶を始め、29年日展特選。日本工芸会会員となり個展も開く。35年“永仁の壺事件”の渦中の人として父とともに話題となる。38年頃から無所属となり、平戸橋の窯で青瓷を追求、45年移窯し、米色青瓷を完成させた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡部嶺男」の解説

岡部嶺男 おかべ-みねお

1919-1990 昭和時代後期の陶芸家。
大正8年10月3日生まれ。加藤唐九郎の長男。日展,日本工芸会に所属,昭和38年ごろから無所属。嶺男青磁とよばれる独自な作品を生みだす。日展北斗賞,日本工芸会奨励賞,プラハ国際陶芸展グランプリなどを受賞。35年「永仁の壺」事件で,壺は自作と告白して話題となる。平成2年9月4日死去。70歳。愛知県出身。愛知県窯業学校(現瀬戸窯業高)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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