20世紀日本人名事典 「岩井勝次郎」の解説
岩井 勝次郎
イワイ カツジロウ
明治・大正期の実業家 岩井商店創業者。
- 生年
- 文久3年4月11日(1863年)
- 没年
- 昭和10(1935)年12月21日
- 出生地
- 丹波国(京都府)
- 旧姓(旧名)
- 蔭山
- 経歴
- 明治8年大阪に出て、母の兄岩井文助の岩井商店(貿易商)に入り、22年養子となった。29年独立して個人商店を設立、以後日清・日露戦争や第1次大戦後の好況に乗って、大正元年株式会社に改組、昭和初期には三井、三菱らと並ぶ大商社となった。18年岩井産業と改称、のち日商岩井に統合される。この間大正2年日本セルロイド人造絹糸(のち大日本セルロイド)、7年日本曹達工業(のち徳山曹達)、関西ペイントを設立。ほかに中央毛糸紡績、大阪鉄板製造などの重役を務め、また大阪商工会議所特別議員、経済調査委員、商工省貿易局顧問などを歴任、関西貿易界に重きをなした。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報