関西ペイント(読み)かんさいペイント

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「関西ペイント」の意味・わかりやすい解説

関西ペイント
かんさいペイント

塗料のトップメーカー。 1918年創立。 37年岩城塗料製造,43年オリエンタルペイント,沢村亜鉛を合併。 55年台湾に合弁会社唐栄油漆廠,68年タイ関西ペイント設立。 71年日本エレクトロキュア設立。 75年スペインに合弁会社クロスカンサイ設立。当初顔料を主体としたが,22年塗料を主にラッカー,樹脂塗料を開発して拡大。第2次世界大戦後も各種塗料を開発し,55年カララミック・コーティング,60年アメリカンマリエッタからの技術導入などにより製品の多様化を進め,64年にはイギリスのインペリアル・ケミカル・インダストリーズ ICIとも技術提携。積極的な技術導入と製品の企業化によって成長。 69年以降情報産業分野にも進出。 85年マーキング用粘着フィルム「ファンタック」を発売,89年新架橋系塗料技術「ESCA」を開発。売上構成比は,合成樹脂塗料 81%,ラッカー1%,シンナー5%,その他 13%。年間売上高 1688億 9000万円 (連結。うち輸出8%) ,資本金 256億 5800万円,従業員数 2814名 (1999) 。

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百科事典マイペディア 「関西ペイント」の意味・わかりやすい解説

関西ペイント[株]【かんさいペイント】

塗料業界のトップ・メーカー。1917年日本ペイントの技術者・玉水弘が関西ペイント工業所を創業。1918年岩井商店(現日商岩井)が同工業所を買収し,関西ペイントを設立。自動車用塗料が40%強を占め,工業用の比重が高い。新車保護膜が成長,世界シェアをほぼ独占する。国際展開は米デュポンとの提携を解消し,自動車用塗料は米PRGインダストリーズと提携。本社大阪,事業所尼崎,名古屋平塚など。2011年資本金256億円,2011年3月期売上高2369億円。売上構成(%)は,塗料100。海外売上比率43%。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「関西ペイント」の解説

関西ペイント

正式社名「関西ペイント株式会社」。略称「関ペ」。英文社名「KANSAI PAINT CO., LTD.」。化学工業。大正7年(1918)設立。本社は大阪市中央区今橋。総合塗料会社。大正時代にラッカーの国産化に成功し成長。主力の自動車用塗料は国内・アジアでシェアトップクラス。東京証券取引所第1部上場。証券コード4613。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

世界大百科事典(旧版)内の関西ペイントの言及

【塗料】より

…産業の特徴としては,多品種少量生産の典型であり,中小企業が乱立している。大手の企業としては日本ペイント,関西ペイントなどがある。【清水 敏聖】。…

※「関西ペイント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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