岩城準太郎(読み)イワキ ジュンタロウ

20世紀日本人名事典 「岩城準太郎」の解説

岩城 準太郎
イワキ ジュンタロウ

明治〜昭和期の国文学



生年
明治11(1878)年3月11日

没年
昭和32(1957)年4月9日

出生地
富山県

学歴〔年〕
東京大学国文科〔明治35年〕卒

経歴
東大卒業後、三重県立一中、四高の教官を経て大正4年奈良女高師教授となり、昭和18年までつとめる。明治39年「明治文学史」を刊行し、明治文学史研究の先駆者となる。以後も国文学者として活躍し「明治大正の国文学」「新修日本文学史」「近代日本文学の黎明」などを刊行した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岩城準太郎」の意味・わかりやすい解説

岩城準太郎
いわきじゅんたろう
(1878―1957)

国文学者。富山県生まれ。東京帝国大学国文学科卒業。中学教師、旧制四高教授を経て奈良女高師教授。1906年(明治39)上梓(じょうし)の『明治文学史』は明治史展開のうえにジャンルの発展をたどり、作家、作品を位置づけ、近代文学史構想の祖型となった。大正期の『明治大正の国文学』(1925)は二葉亭四迷(ふたばていしめい)、北村透谷(とうこく)以下「開拓者の悲劇」を系列化し、昭和期の論集『国文学の諸相』(1928)、『国文学群像』(1941)、通史『新修日本文学史』(1938)は研究史上の道標となった。

中村 完]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩城準太郎」の解説

岩城準太郎 いわき-じゅんたろう

1878-1957 明治-昭和時代の国文学者。
明治11年3月12日生まれ。四高教授をへて,大正4年奈良女高師教授。「明治文学史」(明治39年刊)をあらわし,明治文学をはじめて体系的にとらえた。昭和32年4月9日死去。79歳。富山県出身。東京帝大卒。著作ほかに「明治大正の国文学」「新修日本文学史」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「岩城準太郎」の解説

岩城 準太郎 (いわき じゅんたろう)

生年月日:1878年3月12日
明治時代-昭和時代の日本文学者。奈良女高師教授
1957年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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