岩崎ナヲ(読み)イワサキ ナオ

20世紀日本人名事典 「岩崎ナヲ」の解説

岩崎 ナヲ
イワサキ ナオ

明治〜昭和期の助産婦 宮内省御用掛。



生年
慶応4年9月3日(1868年)

没年
昭和25(1950)年1月16日

出生地
越後国村松(新潟県中蒲原郡村松町)

旧姓(旧名)
片岡

学歴〔年〕
帝国大学医科産婆養成科〔明治24年〕卒

経歴
越後国村松藩家老の娘として生まれる。明治19年長岡の岩崎家に嫁ぐが、23年に夫と死別。同年帝国大学医科に新設された産婆養成科に入学し、24年にその第一期生として卒業したのちは東京・麴町助産婦を開業した。33年には宮内省御用掛に任ぜられ、以後、大正天皇の皇子である迪宮(のちの昭和天皇)・淳宮(のちの秩父宮)・光宮(のちの高松宮)・澄宮(のちの三笠宮)らの助産を担当した。麴町産婆会役員。「安産のしるべ」「初産婦に必要なる妊娠十ヶ月の心得」などの著書がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩崎ナヲ」の解説

岩崎ナヲ いわさき-ナヲ

1868-1950 明治-昭和時代前期の助産婦。
慶応4年9月3日生まれ。明治23年夫と死別。同年開設された帝国大学医科大学産婆養成所にはいり,翌年東京で開業。33年宮内省御用掛となり,昭和天皇,秩父宮,高松宮らの出生時の助産を担当した。昭和25年1月16日死去。81歳。越後(えちご)(新潟県)出身旧姓は片岡。著作に「安産のしるべ」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android