日本歴史地名大系 「岩崎稲荷神社」の解説 岩崎稲荷神社いわさきいなりじんじや 宮崎県:日南市星倉村岩崎稲荷神社[現在地名]日南市星倉星倉(ほしくら)の南西部、標高一〇七メートルの新山(にいやま)嶺の中腹、字祐遍下(ゆうへんした)にある。倉稲魂命を主祭神とし、大宮比売命と大田命を相殿に祀る。旧村社。当社は日向伊東氏の祖となった伊東祐持が建武二年(一三三五)日向国都於郡(とのこおり)(現西都市)へ下向した折、氏神である伊豆国田方(たかた)郡岩崎(現静岡県三島市か)の稲荷神社を都於郡三財(さんざい)村(現西都市)に勧請したことに始まるという。同所に鎮座していた時代には「天正以前伊東氏全盛ノ時ハ最崇敬ノ神社」(日向地誌)とされていた。天正一五年(一五八七)飫肥藩初代藩主伊東祐兵が飫肥(おび)入部の際、三財村岩崎稲荷神社の分霊を領内平野(ひらの)村に勧請し、さらに元和四年(一六一八)二代藩主伊東祐慶が城下真言宗願成就(がんじようじゆ)寺住職祐遍を導師として現在の地に勧請したという(日向地誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by