岩立村
いわたてむら
[現在地名]熊本市池田一丁目
坪井川・井芹川に挟まれた高台に位置し、村内を豊前街道が貫通する。西は池亀村・井芹村、南は京町村、北は長迫村・西原村に接する。慶長九年(一六〇四)九月の検地帳では、田方三町四反余・畠方三八町一反余、分米二七六石五斗余とある。同一三年の検地帳では、田方六町二反余・畠方六町一反余、分米一一六石四斗余とあるが、この減少の理由は不明。この検地帳には綴じ違いがあるので、破損があるとも考えられる。家三、女房・父・母各一、牛一、下茶九歩を記載する。
岩立村
いわたてむら
[現在地名]溝口町岩立
大山西麓の桝水原(桝水高原)に続く高原に位置し、日野川支流で西流する大江川の上流部にあたる。北西は金屋谷村。大山道のうちの溝口道の要地であったことから、地内には三基の道標が残る。神田の道標は天保七年(一八三六)の建立で「従是右大内、左大山」と刻され、残りは折坂と南辻堂にある。また、村内で溝口道と南の添谷村・大内村方面からの道が交差する。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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