岸宮祭祀遺跡
きしみやさいしいせき
[現在地名]貴志川町岸宮
貴志川町西部を東西に連なる鳩羽山(二六五・四メートル)の東尾根、標高二五〇メートルの尾根より南斜面の中腹にかけて営まれ、貴志川町の集落全体を眺望できる位置にある。丘陵麓には岸宮八幡宮が鎮座する。山頂よりやや南に下った地点に「たてり岩」とよばれる高さ五・五メートルの巨石が屹立し、その下方標高一七〇メートルの中腹の緩やかな斜面に多くの巨石が広範囲にわたって蝟集、遺跡はこれらを含め広範囲にわたり、平安時代から鎌倉時代の祭祀遺跡と推定されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 