岸見村(読み)きしみむら

日本歴史地名大系 「岸見村」の解説

岸見村
きしみむら

[現在地名]徳地町大字岸見

佐波川の中流域に位置し、北はほり、西は小鯖おさば(現山口市)、南は中山なかやま(現防府市)、東は奥畑おくはた(現防府市)の各村に接する。村の北西部には真田さなだヶ岳がそびえ山地が広がり、東部を佐波川が南流、両岸に水田地帯を形成する。集落は佐波川に沿って点在する。萩藩領で徳地宰判に属した。

大永四年(一五二四)八月三日付の得地二宮社領佐波郡内所々注文(「寺社証文」所収周防国分寺文書)に「岸見 壱段、家元名内」とみえる。また永禄三年(一五六〇)五月一二日付の重松八兵衛家文書(「閥閲録」所収)に「五ケ野尻之内五石足、岸見之内麻生方給地余分拾石足等事」とみえ、村内の野尻のじり麻生あそうを重松氏の知行所として赤川元保ほか三氏から安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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