島内武彦(読み)シマノウチ タケヒコ

20世紀日本人名事典 「島内武彦」の解説

島内 武彦
シマノウチ タケヒコ

昭和期の構造化学者,分子分光学者 東京大学名誉教授。



生年
大正5(1916)年5月21日

没年
昭和55(1980)年5月19日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京帝国大学理学部化学科〔昭和16年〕卒

学位〔年〕
理学博士

主な受賞名〔年〕
日本化学会賞〔昭和39年〕,日本学士院賞〔昭和47年〕「多原子分子力場研究

経歴
昭和21年東大理学部助教授、34年教授に就任。52年定年退官したのち、55年まで筑波大教授・情報学類長を務めた。またコデータ国際会議の組織委員長などもつとめた。戦前から赤外線吸収スペクトルによる分子構造の研究に着手。分子内力場のモデルとしてUrey-Bradley‐島内の力場を提唱し、これに基づいて多くの分子の振動スペクトルと分子構造との相関関係を明らかにした。著書に「赤外線吸収スペクトル解析法」他多数。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「島内武彦」の解説

島内武彦 しまのうち-たけひこ

1916-1980 昭和時代の物理化学者。
大正5年5月21日生まれ。昭和34年東大教授,のち筑波大,明星大教授。赤外線ラマン分光学を研究し,おおくの分子の振動スペクトルと分子構造との相関関係をあきらかにした。47年「多原子分子の力場の研究」で学士院賞。昭和55年5月19日死去。63歳。東京出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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