嶋名村(読み)しまなむら

日本歴史地名大系 「嶋名村」の解説

嶋名村
しまなむら

[現在地名]谷田部町島名しまな

おにくぼ村の南、南北に延びる小路に沿った長大な街村で、俗に「島名の馬鹿宿」といわれた。村域の前野まえの遺跡・タカドロ遺跡・一町田いつちようだ遺跡は集落跡で縄文土器出土。ツバタ遺跡は集落跡で縄文土器・古瓦が出土。榎内えのうち遺跡は集落跡で土師器が出土。関の台せきのだい遺跡は集落跡で土師器・石製模造品が出土し、古墳時代の祭祀関係の遺跡。


島名村
しまなむら

[現在地名]高萩市島名

花貫はなぬき川が東流して流域平地が開け、北寄りの大部分台地である。東は安良川あらかわ村・石滝いしたき村。

文禄四年(一五九五)岩城領検地目録(静嘉堂文庫蔵)に「千三百六石五斗弐升三合 (たつこ山)嶋名・秋山」とみえ、寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「島名村」とある。文禄四年の岩城領小物成目録(秋田県立図書館蔵)によれば、島名・秋山あきやま両村に対し桑一一三本・この綿四五二匁、漆木四束・この漆二八匁、楮四束・この紙四〇枚の小物成が課せられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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