ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「島津日新斎」の意味・わかりやすい解説
島津日新斎
しまづにっしんさい
[没]永禄11(1568).12.13. 鹿児島
薩摩藩主島津氏の支族。本名忠良 (ただなが) 。日新斎は号。藩主島津貴久 (たかひさ) の父。室町時代の動乱期にあって島津氏中興に尽くし,儒神仏三教を融合した新しい教え (日学) を説いたほか,いろは歌 47首をつくり士風教化をはかった。また士風の振起と修養のために盲僧淵脇寿長院とともに『武蔵野』『迷悟擬』『花の香』などの薩摩琵琶の琵琶歌をつくり広めたほか,天吹 (てんぷく) という尺八に似た竹製の縦笛を広めたり,士踊を興したともいわれる。
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