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インノケンチウス8世(読み)インノケンチウスはっせい(その他表記)Innocentius VIII

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インノケンチウス8世」の意味・わかりやすい解説

インノケンチウス8世
インノケンチウスはっせい
Innocentius VIII

[生]1432. ジェノバ
[没]1492.7.25./1492.7.26. ローマ
ジェノバ出身の第213代教皇在位 1484~92)。本名 Giovanni Battista Cibo。1473年教皇シクスツス4世により枢機卿(→カーディナル)に叙階され,1484年にその後継として教皇に選出された。同 1484年,妖術師の存在を認めてこれを糾弾する勅書を発し,彼らを裁判にかけるため審問官をドイツに派遣した(→魔女狩り)。1486年にはルネサンス期の人文学者ピコ・デラ・ミランドラ非難,迫害した。縁故主義と教会世俗化によって教皇位に登ったとされ,ナポリ王との争いや枢機卿たちのぜいたくな生活ぶりが教皇庁財政を困窮させた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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