崎山古墳群(読み)さきやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「崎山古墳群」の解説

崎山古墳群
さきやまこふんぐん

[現在地名]印南町島田

狼烟のろし山から熊野灘に向かって延びる標高二〇メートル前後の支尾根上にある、通称切目崎きりめざき由留木ゆるき下広芝しもひろしば・上広芝の三地区に所在する古墳時代後期の群集墳。由留木地区に一―一六号の一六基、下広芝地区に一七―二一号の五基、上広芝地区には五―六基が確認されており、横穴式石室あるいは竪穴式小石室を主体部とする古墳群であった。しかし鉄道・国道の建設、宅地開発により大部分が破壊され、由留木・下広芝両地区に数基が残るのみとなった。


崎山古墳群
ならさきやまこふんぐん

[現在地名]熊本市小島下町 高城山・楢崎山

金峰きんぼう山の南方への稜線上の権現ごんげん山の南斜面に突出した標高六〇―七〇メートルの丘陵にあり、近くにある千金甲せごんこう古墳群は有名であったが、一帯雑木林熊笹竹林のため、当遺跡は昭和四二年(一九六七)まで知られていなかった。同年当地一帯が開発の波に見舞われ、箱式石棺三個以上と円墳約一〇基が発見された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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