日本歴史地名大系 「崎戸町」の解説 崎戸町さきとちよう 長崎県:西彼杵郡崎戸町面積:一四・一一平方キロ西彼杵半島と五島列島の間に位置する約三〇キロにわたる島々を町域とする。東の大(おお)島と中戸(なかと)橋などで結ばれる蠣(かき)ノ浦(うら)島(面積四・八平方キロ)、これに隣接する崎戸島(〇・四一平方キロ)、この西の御床(みとこ)島、その西の大立(おおたて)島・小立(こたて)島、さらに西方の江(え)島(二・七七九平方キロ)、さらに西方、五島列島の有川(ありかわ)町に近い平(ひら)島(五・九一五平方キロ)などからなる。大立島・小立島・御床島以外は無人島ではないが、四ヵ島ともに急斜面の地勢で耕地に乏しい一方、好漁場に恵まれる。主要地方道の崎戸―大島(おおしま)線が通る。平島は西海国立公園の指定域のうち。律令制下では彼杵(そのき)郡のうちで、中世には彼杵庄内であったと想定される。鎌倉末期に小佐々氏の支配下にあったとされ、戦国期に平戸松浦氏の軍勢が崎戸浦に押寄せたが、小佐々純正が上陸を阻止したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by