川村カ子ト(読み)カワムラ カネト

20世紀日本人名事典 「川村カ子ト」の解説

川村 カ子ト
カワムラ カネト

昭和期の測量士 川村カ子トアイヌ記念館館長



生年
明治26(1893)年5月5日

没年
昭和52(1977)年1月6日

出生地
北海道旭川

学歴〔年〕
鉄道員札幌講習所卒

経歴
アイヌ首長川村イタキシロマの長男。鉄道院札幌講習所などで測量技術を学ぶ。大正5年自費でアイヌ記念館を設立し、館長。昭和3〜32年長野県天竜峡一帯で測量にあたり、国鉄飯田線の建設尽力戦後故郷、旭川でアイヌ文化伝承と保存に努めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「川村カ子ト」の解説

川村カ子ト かわむら-カネト

1893-1977 大正-昭和時代のアイヌ文化伝承者,鉄道測量技手。
明治26年5月5日生まれ。鉄道測量技手として,北海道各地の線路工事や三信鉄道の天竜峡-三河川合間(現JR東海飯田線)の測量にあたった。大正5年アイヌ自身の手による初の資料館である川村カ子トアイヌ記念館を生地の旭川に創設。北海道の観光開発にも協力した。昭和52年1月6日死去。83歳。鉄道院札幌講習所卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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