川辺川ダム

共同通信ニュース用語解説 「川辺川ダム」の解説

川辺川ダム

日本三大急流とされる熊本県・球磨川の治水策として、国が1966年に支流川辺川にダムを建設する計画を発表した。68年には農業利水などを兼ねた多目的ダムに計画を変更。建設賛成派と、水質悪化などの環境破壊を懸念する反対派長年対立してきた。本体相良村に造る計画で、水没予定地となる上流五木村では用地買収がほぼ完了。蒲島郁夫かばしま・いくお知事が2008年9月に計画反対を表明し、翌09年9月に当時の民主党政権中止方針を示した。だが今年7月の豪雨で球磨川が氾濫後、蒲島氏は「ダムは選択肢の一つ」と方針転換した。

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百科事典マイペディア 「川辺川ダム」の意味・わかりやすい解説

川辺川ダム【かわべがわダム】

熊本県相良村,球磨川支流の川辺川に建設が計画された多目的アーチダム。1967年事業に着手し,計画ではダム湖に沈むこととなる五木村の中心地を移転すべく高台を造成したり,必要な付け替え道路を建設するなど工事が進められた。しかし2008年,県知事の白紙撤回表明を受けて事実上建設計画は中止となった。

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