豪雨(読み)ゴウウ

デジタル大辞泉 「豪雨」の意味・読み・例文・類語

ごう‐う〔ガウ‐〕【豪雨】

激しい勢いで大量に降る雨。雨量がきわだって多い雨にいう。「集中豪雨
[類語]大雨雨天荒天悪天雨空梅雨空雨降り雨催い雨模様遣らずの雨降雨一雨お湿り慈雨山雨小雨涙雨微雨細雨煙雨霧雨糠雨小糠雨・どか雨・篠突く雨風雨暴風雨強雨雷雨にわか雨通り雨村雨驟雨夕立白雨スコール照り降り雨日照り雨天気雨狐の嫁入り春雨はるさめ春雨しゅんう卯の花腐し五月雨さみだれ五月雨さつきあめ地雨長雨淫雨霖雨涼雨秋霖秋雨時雨初時雨村時雨氷雨冷雨雨氷酸性雨

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共同通信ニュース用語解説 「豪雨」の解説

豪雨

長さ数千キロに及ぶこともあるとされる「大気の川」では大量の水蒸気帯状に流れており、積乱雲線状に連なって大量の雨を降らす線状降水帯などが起きて豪雨被害をもたらしている。2018年の西日本豪雨では広い範囲で記録的な雨量を記録。阿武隈川や千曲川の堤防が決壊した19年の東日本台風の被害額は約1兆8800億円(国土交通省集計)。20年には熊本豪雨も。気象庁は今月、線状降水帯の半日前予報を始めた。

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精選版 日本国語大辞典 「豪雨」の意味・読み・例文・類語

ごう‐うガウ‥【豪雨】

  1. 〘 名詞 〙 はげしく降る雨。気象学的には、降雨時間はさほど短くはなく、雨量が甚大な雨を、短時間に多量に降る強雨(きょうう)と区別していう。およそ一日の雨量が二〇〇ミリメートルをこすもの。日本には一日に一〇〇〇ミリメートル以上の記録がある。
    1. [初出の実例]「豈図此歳無豪雨、何罪当州且旱天」(出典菅家文草(900頃)四・仁和四年、自春不雨。府之少北、有一蓮池)
    2. 「強雨(ゴウウ)にはかに降出で勢ひ盆を傾むくる如くにて」(出典:寄笑新聞(1875)〈梅亭金鵞六号)
    3. [その他の文献]〔楊維楨‐送理問王叔明詩〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「豪雨」の意味・わかりやすい解説

豪雨
ごうう

比較的短い時間に、多量に降る雨。なかでも局地的な範囲のものを集中豪雨ということがある。豪雨は暖候期(だいたい6月から9月まで)に降り、また低緯度に多く、高緯度では少ない。これは気温が高いほど空気中の水分が多いためである。このため暖地と寒地とではその量が異なるので、年降水量(おもに雨量と雪量)の約1割の日量をもって、その土地の豪雨とすることもあるが、普通、南西日本では日量200ミリメートル、北東日本では100ミリメートル以上をそれぞれ豪雨としている。また時間雨量では30ミリメートルくらいから豪雨といえる。

 日雨量の世界記録は、1952年3月15~16日にインド洋レユニオン島で降った1870ミリメートルを最大とするが、日本では、2004年(平成16)8月1日徳島県那賀(なか)郡上那賀町海川(かいかわ)(現、那賀町海川)で降った1317ミリメートルが最大である。時間雨量では、1982年(昭和57)7月23日に長崎県西彼杵(にしそのぎ)郡長与で降った187ミリメートルが日本の最大記録である。豪雨は前線または台風に伴って降ることが多い。

[安藤隆夫]

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普及版 字通 「豪雨」の読み・字形・画数・意味

【豪雨】ごうう

大雨。

字通「豪」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の豪雨の言及

【雨】より

…雨とは雲中でつくられた雨滴が地表に降る現象であるが,日常生活をはじめ,集中豪雨,雪,台風などの災害や農業・産業との関連を含めて,雨は人間の社会生活に深いつながりをもっている。
【雨の科学】

[雨滴]
 雲粒のうち半径約100μm(=0.1mm)以上の大粒を雨滴と呼んでいる。…

※「豪雨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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