川鳥八幡神社(読み)かわとりはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「川鳥八幡神社」の解説

川鳥八幡神社
かわとりはちまんじんじや

[現在地名]東城町川鳥

芝尾しばお山に鎮座中野なかの八幡神社(現西城町)川西かわにし八幡神社とともにもと奴可ぬか郡三大八幡の一つ。川鳥の産土社であるほか、田殿たどのもり田黒たぐろすげ始終ししゆう山中やまなか未渡みどを加えた計八地区の大氏神(総社)である。旧村社。祭神は品陀和気命・帯中津彦命・息長帯姫命。

文和元年(一三五二)宇佐八幡宮(現大分県宇佐市)から勧請したと伝える。古く社領として神田五〇石があったが、福島正則のとき没収されたという。しかし今に五十石ごじつこく地名が残っている。「国郡志下調書出帳」には当社の神田について、今実際の神田としては四畝歩あるほか寛政年中(一七八九―一八〇一)かやのというところに二畝余りの無高地をつくってこの両所を御供田ごくうでんと唱え、そこでとれた米を供え、藁は祭礼時の注連縄にする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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