巡給(読み)ジュンキュウ

デジタル大辞泉 「巡給」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐きゅう〔‐キフ〕【巡給】

平安時代親王に賜った年給の一。序列、または年齢の順に従って、年ごとに順番に給せられた。

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精選版 日本国語大辞典 「巡給」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐きゅう‥キフ【巡給】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 年官のうち親王給の給与方式の一つ。親王に一定次序を立て、毎年その順を追って年官の二合を認めること。
    1. [初出の実例]「式部卿親王当年巡給二合所任」(出典江家次第(1111頃)四)
  3. 順序にしたがい法会出仕の資格を与えること。
    1. [初出の実例]「互待四五年、為巡給之期、縦令証師請之後、年分課試以前、若有死去之輩者、不正先請、可行本人矣」(出典:醍醐寺新要録(1620))

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