左顧(読み)サコ

デジタル大辞泉 「左顧」の意味・読み・例文・類語

さ‐こ【左顧】

[名](スル)
左の方へ振り向くこと。
品川海色を―し神奈川山光右瞻うせんす」〈服部誠一・東京新繁昌記
《古く中国で、年長者は右、年少者は左にすわった習慣から》目上の者が来訪すること。また、目下の者に目をかけること。

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精選版 日本国語大辞典 「左顧」の意味・読み・例文・類語

さ‐こ【左顧】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 左に振り向くこと。
    1. [初出の実例]「品川の海色を左顧し神奈川の山光を右瞻す」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公二四年〕
  3. ( 古く中国で、年長者は右、年少者は左にすわった習慣から ) 目上の者、年長者が来訪すること。また、目をかけること。〔布令字弁(1868‐72)〕 〔漢書‐宣元六王伝・淮陽憲王〕

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普及版 字通 「左顧」の読み・字形・画数・意味

【左顧】さこ

左をみる。あたりをみる。唐・李白〔筆を走らせて独孤馬に贈る〕詩 銀鞍紫(しこう)(馬勒)雲日を照らす 左(うはん)して、光輝を生ず

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