20世紀日本人名事典 「市村清」の解説
市村 清
イチムラ キヨシ
- 生年
- 明治33(1900)年4月4日
- 没年
- 昭和43(1968)年12月16日
- 出生地
- 佐賀県三基郡北茂安町
- 学歴〔年〕
- 中央大学法科〔大正11年〕中退
- 主な受賞名〔年〕
- 藍綬褒章〔明治36年〕,紺綬褒章〔明治38年〕
- 経歴
- 銀行員、保険勧誘員などを経て、昭和4年福岡市に理研感光紙九州総代理店を開いた。8年理研所長大河内正敏に招かれ、理化学興業感光紙部長。11年理研感光紙(13年理研光学工業、38年リコーと社名変更)を設立、専務に就任。17年コンツェルンから独立、理研光学工業社長。20年東京銀座に三愛商事を創立、23年三愛と改称(人を愛し国を愛し勤めを愛すの意)。初め食料品小売りから婦人のおしゃれ専門店に切り替えて成功。22年明治神宮の依頼で結婚式場・明治記念館を創業。27年羽田空港に三愛給油創立、33年西銀座デパート社長、35年日米飲料を設立。コカ・コーラボトリングに進出、37年高野精密工業、38年日本リース創業と、10以上の会社を統率した。アイデア重視の経営哲学を持し、銀座4丁目の総ガラス張り同筒形のビルは評判となった。43年には私財30億円を投じ新技術開発財団を設立した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報