常善寺(読み)じようぜんじ

日本歴史地名大系 「常善寺」の解説

常善寺
じようぜんじ

[現在地名]草津市草津三丁目

護国神宮常善寺と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。天平七年(七三五)良弁が開創、宝亀八年(七七七)光仁天皇から祈雨の霊験により寺号を与えられたと伝える(享保四年「常善寺縁起」常善寺文書、万治四年鐘銘など)。「浄土宗寺院由緒書」によれば、当初の本尊は釈迦如来で、華厳宗であったという。承久の乱で東軍の狼藉に遇い、本尊・什宝などを散失、退転していたのを建長五年(一二五三)中原範基らが仏殿を修築、さらに建治二年(一二七六)叡尊が今の本尊を安置し、真言律寺となったと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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