常坐三昧(読み)ジョウザザンマイ

デジタル大辞泉 「常坐三昧」の意味・読み・例文・類語

じょうざ‐ざんまい〔ジヤウザ‐〕【常×坐三昧】

天台宗でいう四種三昧の一。90日を1期とし、静かに仏前に独座して、精神を統一し法界を観ずること。

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精選版 日本国語大辞典 「常坐三昧」の意味・読み・例文・類語

じょうざ‐さんまいジャウザ‥【常坐三昧】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。天台宗でいう四種三昧(ししゅさんまい)一つ。九〇日間静かな室にあって一仏に向かい、一人ですわり、ひたすら実相を観ずるもの。一行(いちぎょう)三昧。
    1. [初出の実例]「そもそも、四種三昧といへるは、一には常坐三昧」(出典:閑居友(1222頃)上)

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世界大百科事典(旧版)内の常坐三昧の言及

【常行三昧】より

…三昧とは心を不動にして宗教的瞑想の境地を深めること。四種三昧とはそのために行う常坐三昧,常行三昧,半行半坐三昧,非行非坐三昧のこと。常行三昧は元来,《般舟三昧経(はんじゆざんまいきよう)》によったもので,おおむね5間(約9m)四方の常行三昧堂(常行堂)に阿弥陀仏を本尊として安置し,90日間にわって口に阿弥陀仏の名を唱えながら,そのまわりを歩きつづけて,つねに仏を念じ,心に極楽浄土や仏の三十二相などを浮かべる修行である。…

※「常坐三昧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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