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法界 ほっかい dharma dhātu

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

法界
ほっかい
dharma dhātu

仏教用語。 (1) 法はかくあるべき真理であり,法界とはあるがままの事理であり,真如ともいわれる。界 dhātuは物体を構成する根本的な要素。このように法を根本的な要素とみなして,それを空観で基礎づけるところに仏教思想の特性がある。

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デジタル大辞泉の解説

ほう‐かい〔ホフ‐〕【法界】

ほっかい(法界)」に同じ。
自分と何の縁故もない人。
「―の男ぢゃと思へば済むと」〈浄・重井筒
父母の命日などに無料で奉仕したり施しをすること。
「橋立の供養に人の群衆(ぐんじゅ)して施餓鬼の飯は―のため」〈鷹筑波・四〉
法界悋気(りんき)」の略。
「―ではなけれど、あの男めにあったら女房をもたせて置くさへ腹たつに」〈浮・懐硯・三〉

ほっ‐かい【法界】

仏語。
意識の対象となるすべてのもの。
因果の理に支配される万有の総体。全宇宙。
一切の現象の本質的な姿。真如(しんにょ)。実相。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうかい【法界】

〈ほっかい〉ともいう。サンスクリットのdharma‐dhātu。仏教用語としては種々の意味に用いられるが,もっとも重要なのは大乗仏教における意味である。すなわち,この全宇宙は全存在が互いにおかしあうことなく秩序を保って存在するから,また,全宇宙は正しく真理(法)のあらわれであるから,法界と呼んだ。さらに,このような存在,すなわち全宇宙の現実のありのままの相(すがた)と,全宇宙をしてそのようにあらしめているもの,すなわち真理を意味した。

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大辞林 第三版の解説

ほうかい【法界】

〘仏〙 「 ほっかい(法界) 」に同じ。
仏教の真理の立場では万物は平等で無差別とされるところから、特別な関係にあるべき人との間に、その関係を認めない場合や、無縁の他人を縁故のある人と同様に扱う場合に用いる。
無縁の他人。 「 -の男ぢやと思へば済む/浄瑠璃・重井筒
縁故の有無にとらわれないで他人を皆平等に扱うこと。 「命日にこなたとわれら辻に出、足の弱き人を-に駕籠にのせ弔はん/咄本・あられ酒」
法界悋気りんき 」の略。
法界節 」の略。

ほっかい【法界】

〔「ほうかい」とも〕
〘仏〙
意識の対象となるものの範疇はんちゆう。十八界の一。
存在するものの世界。
真理そのもの。すべてのあり方の根源。真如・実相などと同義。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

法界
ほっかい

仏教用語。サンスクリット語ダルマダートdharmdhtuの訳。(1)諸法の一分界という意。個別な、ものの世界のこと。たとえば「事法界」「十法界」などと使う。(2)意識の対象となるすべてのものという意。十八界の一つ法境のこと。(3)法の根源の意。聖道(しょうどう)を生み(因義)、諸法の根拠となる(性義(しょうぎ))もの(真如(しんにょ))のこと。大乗仏教では、宇宙間の全存在を法(真理)の現れとみて、真如、法身(ほっしん)と同義の語と解する。また、華厳(けごん)教学では、現実のありのままの世界(分義)と、それをそのようにあらしめているもの(性義)との、相即関係を示す場所の意として用いている。(4)決まり、定めの意。因果の理に支配される範囲のこと。[池田魯參]

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世界大百科事典内の法界の言及

【無縁仏】より

…供養されることがないのでつねに腹をすかせ,あるいは安らかな死が迎えられず,怨恨をもって迷っているため,たたりやすく,またこの世に害を与えるので,無縁仏には個人または集団でことあるごとにまつる必要があるとされた。中世の霊魂祭祀では,個々の無縁霊がもれないように,総括して法界,三界万霊,無縁一切精霊などと表現していた。民俗用語としては,現今,南九州・南島ではフケジョロ(外精霊),ウケジョロ(浮精霊),ホカドン(外殿),トモドン(供殿)など,紀ノ川沿いではお客ボトケ,兵庫県宍粟郡ではショウロサン(精霊様),岐阜県加茂郡では一切精霊様,壱岐ではサンゲバンゲ(三界万霊)などとよばれている。…

【法界】より

…仏教用語としては種々の意味に用いられるが,もっとも重要なのは大乗仏教における意味である。すなわち,この全宇宙は全存在が互いにおかしあうことなく秩序を保って存在するから,また,全宇宙は正しく真理(法)のあらわれであるから,法界と呼んだ。さらに,このような存在,すなわち全宇宙の現実のありのままの相(すがた)と,全宇宙をしてそのようにあらしめているもの,すなわち真理を意味した。…

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