普及版 字通 「幣(漢字)」の読み・字形・画数・意味
幣
常用漢字 15画
(旧字)
15画
[字訓] きぬ・ぬさ・おくりもの・かね
[説文解字]
[字形] 形声
声符は敝(へい)。〔説文〕七下に「帛(きぬ)なり」とあり、神に供える「ぬさ」をいう。〔周礼、天官、大宰〕「祀るの日にんで、玉・のことを贊(たす)く」とみえる。幣物は帛に限らず、玉・馬・皮革の類や、また財貨を用いることもあった。のち貨幣の意となる。
[訓義]
1. きぬ、ぬさ、しで、みてぐら、神にささげるもの。
2. おくりもの、みつぎもの。
3. 公用の品、弔葬の品。
4. たから、かね、ぜに。
5. 敝と通じ、やぶれる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 美天久良(みてぐら) 〔名義抄〕 ミテグラ/大 オホミテグラ
[語系]
biat、帛beakは声近く、には古くは束帛を用い、ときに玉を加えることがあった。
[熟語]
幣役▶・幣貨▶・幣器▶・幣儀▶・幣錦▶・幣献▶・幣貢▶・幣財▶・幣使▶・幣齎▶・幣招▶・幣銭▶・幣馬▶・幣帛▶・幣物▶・幣聘▶・幣余▶・幣用▶・幣賂▶
[下接語]
貨幣・器幣・享幣・金幣・遣幣・厚幣・香幣・歳幣・財幣・使幣・紙幣・資幣・贄幣・受幣・授幣・重幣・承幣・上幣・職幣・正幣・泉幣・銭幣・造幣・楮幣・珍幣・通幣・幣・刀幣・納幣・皮幣・聘幣・奉幣・宝幣・用幣・量幣・礼幣
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報