平座(読み)ヒラザ

デジタル大辞泉 「平座」の意味・読み・例文・類語

ひら‐ざ【平座】

平敷ひらしきの座

へい‐ざ【平座/平×坐】

[名](スル)からだを楽にして座ること。あぐらをかくこと。安座

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精選版 日本国語大辞典 「平座」の意味・読み・例文・類語

ひら‐ざ【平座】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 床に畳・敷物を敷いて着する座。平敷の座。
    1. [初出の実例]「東宮の御座はひらざなり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)駒競の行幸)
  3. (しゅん)節会など、本来天皇が出席して行なわれる儀式の、天皇出御のない場合の形式。また、その形式の儀式。
    1. [初出の実例]「平座、依東院皇后御忌日、不南殿」(出典日本紀略‐延喜一二年(912)四月一日)
  4. じげ(地下)
    1. [初出の実例]「灌頂・印可等之施物〈略〉平座は拾石、最下七石」(出典:高野山文書‐天正一七年(1589)七月一九日・興山上人応其掟書)

へい‐ざ【平座・平坐】

  1. 〘 名詞 〙 楽にしてすわること。あぐらをかくこと。安坐
    1. [初出の実例]「平座(ヘイザ)居眠りなどする」(出典:浮世草子・元祿大平記(1702)七)
    2. [その他の文献]〔穆天子伝‐五〕

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世界大百科事典(旧版)内の平座の言及

【旬政】より

…また別に吉日を選んで臨時旬を行うこともあるが,いずれも儀礼化して,宴に主体がある。なお天皇の出席しないときは平座(ひらざ)といい,公卿らが宜陽殿に集まって政をみるのが例である。【米田 雄介】。…

※「平座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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