平松時厚(読み)ヒラマツ トキアツ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「平松時厚」の解説

平松 時厚
ヒラマツ トキアツ


肩書
元老院議官,貴院議員

生年月日
弘化2年9月11日(1845年)

出生地
山城国(京都府)

経歴
堂上公家の出で、少納言平松時言の長男に生れる。幕府専横を憤り同志公卿や各藩の志士と交際したため、元治元年(1864年)の禁門の変後、参朝を禁じられる。慶応3年(1867年)参朝をゆるされ、翌年戊辰戦争従軍文書を司る。維新後、新政府の参与となり、三河兼遠江鎮撫使、新潟県知事、同県令などを歴任し、明治17年子爵授爵、23年元老院議官に就任。また初期の議会以来貴院議員を務めた。

没年月日
明治44年8月22日

家族
孫=一条 尊昭(尼僧)

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

朝日日本歴史人物事典 「平松時厚」の解説

平松時厚

没年:明治44.8.22(1911)
生年:弘化2.9.11(1845.10.11)
明治時代華族(旧公家)。戊辰戦争に出陣し,次いで参与,軍防事務局御親兵掛,三河国裁判所総裁宮内権大丞などを歴任。明治3(1870)年6月から5年5月まで新潟県知事,同県令。6年末,英国より帰国して間もない尾崎三良や英国留学の経験を持つ河鰭実文(三条実美の弟)らと,華族に社会的,政治的自覚を促すことを目的とした華族結社通款社を結成。17年子爵。23年元老院議官,次いで貴族院議員となる。<著作>「子爵平松時厚君実歴附十五節」(『史談会速記録』82号)

(西尾林太郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平松時厚」の解説

平松時厚 ひらまつ-ときあつ

1845-1911 幕末-明治時代の公家。
弘化(こうか)2年9月11日生まれ。禁門の変後の処分で出仕停止。慶応3年(1867)ゆるされ,鳥羽・伏見戦いに従軍し功をたてた。維新後は新潟県知事などをつとめ,明治17年子爵。のち元老院議官,貴族院議員。明治44年8月22日死去。67歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android