広襟(読み)ヒロエリ

デジタル大辞泉 「広襟」の意味・読み・例文・類語

ひろ‐えり【広襟】

女物長着の襟の一。普通の襟幅の2倍(約11センチ)ある広い襟。上部半分に折り、下部は自然に斜めに開くように着る。

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精選版 日本国語大辞典 「広襟」の意味・読み・例文・類語

ひろ‐えり【広襟】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 和服の襟の一つ。またその仕立方。襟幅が鯨尺三寸幅広のもので、着る時は上部を内に半分に折り、下部は自然に斜めに折って着る。狭襟(せまえり)に対していう。
  3. ( 形動 ) =ハイカラ
    1. [初出の実例]「横浜商館の伴頭洋妾、是れ外尊内卑主義の主唱者也、其次は灰殻即ち広襟連中也」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉三)

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世界大百科事典(旧版)内の広襟の言及

【襟∥衿】より

(かさね)物を略した形なのでふだん着には用いない。 襟の形には,広襟,撥(ばち)襟,棒襟(狭(せま)襟)がある。女物長着は主として広襟仕立て,ふだん着は撥襟,棒襟で,長じゅばんは撥襟仕立てが主。…

※「広襟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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