庫出し(読み)くらだし

精選版 日本国語大辞典 「庫出し」の意味・読み・例文・類語

くら‐だし【庫出・蔵出】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金庫に保管してある金銭を引き出すこと。
    1. [初出の実例]「菊地右近丞。拾貫文 鎌倉内 康国分。〈略〉拾貫文 御蔵出」(出典:小田原衆所領役帳(1559))
  3. 倉庫に保管してある品物を取り出すこと。また、その品物。
    1. [初出の実例]「けふはゑだぐらがへりなり。〈略〉けふは蔵(クラ)だしかへ」(出典洒落本・仕懸文庫(1791)二)
  4. 特に、蔵でつくり、貯蔵してあった酒類などの蔵から出したばかりのもの。
    1. [初出の実例]「手みやげに白鶴の蔵出(クラダ)一本と焼蒲鉾とを贈られた」(出典:歌仙(1952)〈石川淳〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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