庫出・蔵出(読み)くらだし

精選版 日本国語大辞典 「庫出・蔵出」の意味・読み・例文・類語

くら‐だし【庫出・蔵出】

〘名〙
金庫に保管してある金銭を引き出すこと。
小田原衆所領役帳(1559)「菊地右近丞。拾貫文 鎌倉内 康国分。〈略〉拾貫文 御蔵出」
倉庫に保管してある品物を取り出すこと。また、その品物。
洒落本・仕懸文庫(1791)二「けふはゑだぐらがへりなり。〈略〉けふは蔵(クラ)だしかへ」
③ 特に、蔵でつくり、貯蔵してあった酒類などの蔵から出したばかりのもの。
歌仙(1952)〈石川淳〉「手みやげ白鶴の蔵出(クラダ)一本と焼蒲鉾とを贈られた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android