建築線(読み)けんちくせん(英語表記)building line

精選版 日本国語大辞典 「建築線」の意味・読み・例文・類語

けんちく‐せん【建築線】

〘名〙 旧市街地建築物法に基づき、建築物位置を規制するため、道路またはその予定線の境界などに指定されていた線。建築物がこの線から道路の方へ出てはならないとされた。〔建築基準法(1950)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「建築線」の意味・わかりやすい解説

建築線
けんちくせん
building line

建築・都市計画用語。計画道路および私道と建築物との位置関係を規制するために,それ以上突き出して建築することを禁じた基準線をいう。普通は道路側の敷地境界線を基準とするが,交通防災美観,環境の保護などの観点から敷地内へ引込んで定める場合もある。無秩序な都市の発達を防止し,健全な発達を助けることを意図した法制化は 1870年にドイツアルトナに始る。日本は 1919年「市街地建築物法」第7条により規定されたが,50年「建築基準法」制定に伴い廃止,以後同法の壁面線がこれに代った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android