弘善寺
こうぜんじ
[現在地名]八幡西区穴生
款冬山玉章院と号し、浄土宗。本尊は阿弥陀如来。大永年中(一五二一―二八)の創建で、開山は豊後大友氏の家臣長沼氏の出である念誉行明(永禄六年没)とされるが(「蓮門精舎旧詞」など)、一説に永禄年中(一五五八―七〇)の創建ともいう(「続風土記附録」など)。慶長年中(一五九六―一六一五)黒崎城主井上之房が再興、この折に之房から寺領二三石・霊饌料三石、山林二万五千坪を寄せられたが、のち寺領・霊饌料は廃された(続風土記附録)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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