張碓村(読み)はりうすむら

日本歴史地名大系 「張碓村」の解説

張碓村
はりうすむら

[現在地名]小樽市張碓町・春香町はるかちよう

明治初年(同二年八月―同六年の間)より同三五年(一九〇二)まで存続した村。朝里あさり村の南東にあり、張碓川が流れる。その河口の東に恵比須えびす島が浮び、西部に石倉いしくら山がある。明治二年の当地の鯡建網は一九統(「小樽高島明細書」小樽市史)。同六年の「後志国地誌提要」に張碓村とみえ、戸数八九・人口四八六、寄留戸数七、男九八・女三三。同九年の大小区画沿革表ではハルウスの訓が付される。同年張碓教育所開設、のち量徳りようとく学校分校となる(同一六年頃朝里学校分校)。明治一二年の「共武政表」に戸数七一・人口三八一、学校一、馬三六、物産は大豆小豆大麦・粟・馬鈴薯蕎麦豆・鱒・鮭・煎海鼠・昆布・木材・薪とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android