デジタル大辞泉
「当て付ける」の意味・読み・例文・類語
あて‐つ・ける【当て付ける】
[動カ下一][文]あてつ・く[カ下二]
1 他にかこつけて相手の悪口や皮肉などを言う。また、皮肉な態度をとる。あてこする。「兄に―・けて弟をほめる」
2 仲のよさを見せつける。「新婚の夫婦に目の前で―・けられる」
3 割り当てる。あてがう。
「村人水を論じて…おほゐ子が田には―・けざりける時」〈著聞集・一〇〉
[類語]ひけらかす・見せびらかす・見せつける
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あて‐つ・ける【当付・宛付】
- 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]あてつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 - ① あてがう。割り当てる。特に、所領・所職を割り当てる。
- [初出の実例]「村人水を論じて、とかく争ひて、おほゐ子が田にはあてつけざりける時」(出典:古今著聞集(1254)一〇)
- 「諸寺諸社の所領、一処も本主に充(アテ)付ず」(出典:太平記(14C後)二六)
- ② ほかのことにかこつけて皮肉な態度をとる。また、悪口や皮肉をほのめかす。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「おれのなりをやたらに見ていろいろ世上のゆうだものの事をもってあて付るよふに聞ゆるから」(出典:夢酔独言(1843))
- ③ (男女の仲のいいのなどを)見せつける。見せびらかす。
- ④ ( 「つける」を接尾語的に用いて ) よく当てる。いつも当たりをとっている。
- [初出の実例]「狂言に憂いあてつけてゐる物師なれば」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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