影森用水(読み)かげもりようすい

日本歴史地名大系 「影森用水」の解説

影森用水
かげもりようすい

万延元年(一八六〇)に竣工した用水で、県の旧跡指定される。橋立はしだて川・の沢から取水し、上影森村より下影森村、大宮おおみや郷の日野田ひのだ上郷かみごう熊木くまぎ宮地みやじを経て大野原おおのはら蓼沼たでぬまへ達する。全長は二里二八町。工事は上影森村の名主関田宗太郎と大野原村の名主萩原左伝次が資材諸費を献上し、忍藩の直営で行われた。安永五年(一七七六)には当時の上影森村名主勝右衛門、同組頭八右衛門および百姓代二名が代官に水道工事の出願をしている(秩父市誌)。天保九年(一八三八)には前出萩原左伝次は新田開発のために、上影森村「湯之沢」より取水して大宮郷・大野原村までを引く用水の開削願書を提出、嘉永四年(一八五一)にも再出願したが、忍藩では房州沿岸防備などのため許可しなかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典・日本の観光資源 「影森用水」の解説

影森用水

(埼玉県秩父市)
荒川をめぐる旅100選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android