影裏(読み)エイリ

デジタル大辞泉 「影裏」の意味・読み・例文・類語

えいり【影裏】[書名]

沼田真佑小説会社員男性と元同僚との交流を、東日本大震災背景に描く。平成29年(2017)、第122回文学界新人賞を受賞し発表。同年、第157回芥川賞受賞。

えい‐り【影裏】

日光の当たらない所。陰裏かげうら
[補説]書名別項。→影裏

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精選版 日本国語大辞典 「影裏」の意味・読み・例文・類語

えい‐り【影裏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 光の当たらない所。また、物陰。かげうら。
    1. [初出の実例]「鶴唳那曾堪比況、深花影裏弄幽簧」(出典:寂室録(1367)聞)
  3. 心の内に映すこと。心の内に映ること。
    1. [初出の実例]「自力信の煥発する所、天地万物を吾が一心に統摂し、山河大地草木国土をば皆動き動きて休(や)まざる一念影裏(エイリ)の物と観ず」(出典:随感録(1905)〈綱島梁川〉)

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デジタル大辞泉プラス 「影裏」の解説

影裏(えいり)

沼田真佑の小説。東日本大震災後に行方不明になった釣り仲間の男を捜す「わたし」の彷徨を描く。2017年、第122回文学界新人賞を受賞した著者のデビュー作。同年、第157回芥川賞受賞。

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