役夫(読み)エキフ

デジタル大辞泉 「役夫」の意味・読み・例文・類語

えき‐ふ【役夫】

雇われて力仕事などをする者。人夫
古代徭役ようえきに従事した人。

やく‐ぶ【役夫】

公役くやくに使役される人夫。

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精選版 日本国語大辞典 「役夫」の意味・読み・例文・類語

えき‐ふ【役夫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 古代、徭役(ようえき)にかり出された公民
    1. [初出の実例]「諸国役夫及運脚者。還郷之日。粮食乏少。無達」(出典続日本紀‐和銅五年(712)一〇月乙丑)
  3. 人に使われて労務に従うもの。人足。人夫。
    1. [初出の実例]「徒刑の罪人どもを夫ひゃうにつかわるるぞ。其役夫の奉行を亭の長として、高祖のせらるるぞ」(出典:史記抄(1477)七)
    2. 「千人の役夫を用ひ」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二)
    3. [その他の文献]〔列子‐周穆王〕

やく‐ぶ【役夫】

  1. 〘 名詞 〙 上から割当てられた夫役をつとめる人夫。えきふ。〔頓要集(14C後‐15C前)〕

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普及版 字通 「役夫」の読み・字形・画数・意味

【役夫】えきふ

人夫。唐・杜甫〔兵車行〕詩 況(いは)んや復(ま)た、秦兵の戰に耐へたるをや 驅(か)らるること、犬ととに異ならず 長、問ふりと雖も 役夫、敢て怨みを伸べん

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