役者子供(読み)ヤクシャコドモ

デジタル大辞泉 「役者子供」の意味・読み・例文・類語

やくしゃ‐こども【役者子供】

役者芝居のことしかわからず、まるで子供のような世間知らずであるということ。
少年歌舞伎役者
そうじて―の取る銀は、当座のあだ花ぞかし」〈浮・永代蔵・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「役者子供」の意味・読み・例文・類語

やくしゃ‐こども【役者子供】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 少年の役者。男色を売った少年の歌舞伎俳優。舞台子
    1. [初出の実例]「惣じて者子供(ヤクシャコドモ)の世の暮し、けふあって明日は雪の柳のごとし」(出典浮世草子好色一代男(1682)八)
  3. 役者は芸の世界以外のことについてはうとく、子どものように世間知らずであることをいう。
    1. [初出の実例]「頼人という方は本当の能一式の役者子供みたいな人柄だといいますから」(出典:女面(1958)〈円地文子〉一)

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