役銭(読み)ヤクセン

デジタル大辞泉 「役銭」の意味・読み・例文・類語

やく‐せん【役銭】

中世所得に応じて課された銭納雑税酒屋役倉役などの類。
江戸時代大工桶屋石屋鳶職とびしょくなど、主に商工業者に課せられた雑税。

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精選版 日本国語大辞典 「役銭」の意味・読み・例文・類語

やく‐せん【役銭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中世に課せられた公事(くじ)で、銭納させたもの。初めは臨時の役であったが、次第に恒例化した。酒屋役・倉役などがそれにあたる。
    1. [初出の実例]「惣別役銭無贔屓偏頗之儀、在所之分限相応之役、令配之、可執沙汰事」(出典:蜷川文書‐明応六年(1497)四月日)
  3. 江戸時代、主に商工業者に課せられた雑税。小舟役・大工役・桶屋役・石屋役など。
    1. [初出の実例]「毎月常例の役銭(ヤクセン)をとり納め」(出典:読本英草紙(1749)一)

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